熊本市中央区新町にある吉田松花堂は創業から170年続く薬屋で、電車通り沿いの長塀が目を引きます。現在の建物は、明治10年の西南の役で消失した直後に建て直されたものです。初代の吉田順碩が作ったとされる「諸毒消丸(ショドクケシガン)」は昔から携行薬として重宝され、戦時中は戦地に赴く熊本人の携行薬だったそうです。